現在、東京・立川のPLAY!Museumにて開催中の
『生誕100周年記念 安野光雅展』を見に立川に行ってきたので、その備忘録です。
(会期:2026年3月4日~5月10日)
概略
安野光雅氏は、『ふしぎなえ』や『旅の絵本』を手掛けてきた、
画家、絵本作家さん。装丁家の面もあり、本の装丁も手掛けてこられた方。
繊細なタッチで、どこか奇妙な雰囲気が印象的です。
そんな安野光雅氏の、貴重な絵本の原画が約130点展示されているとのこと。
いざゆかん!

平日の雨降りに行ったのですが、それでもそこそこ混んでいました。
長年にわたって愛され、たくさんの愛読者がいることがよくわかります。
会場には、若い方から、年を召された方まで広い年齢層の方が、訪れていました。
展示を見て真っ先に驚いて感激したのが、
ブルーバックス『マックスウェルの悪魔』の表紙の絵が展示されていたこと。
”えっ!この本の表紙の作者だったの!?”
まだ幼稚園生か、小学校低学年の頃。
本棚に収まった『マックスウェルの悪魔』、表紙の悪魔が何とも不気味なような、
それでいて愛らしい何とも言えない空気感に惹かれて、手を取りました。
ただ、いってもブルーバックス。一般向け科学新書なわけです。
幼い自分には何を言ってるのか、難しくて分からない。
それでも、表紙の悪魔の絵が好きで、わからないまでも何度も開いて読んだのを思い出しました。
展示は、そんな悪魔の絵を冒頭に始まります。
だまし絵のような作品や、間違い探しのような作品、
不思議な世界観の作品、今までに出されてきた絵本の原画が多数展示されていました。
タッチの繊細なこと。
輪郭線はとても細くて、芝生や波の描き方が個人的にはとても好き。

基本的には撮影不可でしたが、一部撮影可能なエリアも。
絵本のページを大きく引き伸ばされていて、あたかも自分も
その作品の中に組み込まれたような感覚に浸れます。
草むらとか、町とか、村とか。


安野氏の精緻な絵を眺めているとき、”神は細部に宿る”という言葉が頭によぎりました。
あの言葉は、こういうことを言うんではないか、と。
丁寧に細かく描きこまれた絵は、目には繊細で軽やかさがあるのですが、
どこまでも深い奥行きが感じられます。
見ても見ても、「これはなんだろう」「どういうことなんだろう」、
そうした疑問や興味が掻き立てられ続ける。
数学や科学に造詣が深かった方なようで、きっとそういったことも大いに関係しているのでしょう。
自分の頭で考えることの大切さを説いていた、安野氏の信条が絵にも表れているような。自分の考えや思いを、表現にのせられるって、凄いことだよなぁとしみじみ。
細やかで、文章がなくても物語があるように感じられる絵をかけるって、
本当に素敵だなぁと思いながら、鑑賞。
『天動説の絵本』の朗読コーナーもあったり、絵本の世界に入り込んで写真撮影できるコーナーもありました。
グッズ販売コーナーを覗いてみると、
公式図録はじめ、オリジナルのTシャツや手鏡といった雑貨も販売されていました。
私は、今回はポストカードを1枚購入。
会場は、立川駅からも歩いて行きやすい場所でした。
ステッカーを見える位置に貼っておけば、時間内は再入場可能だそう。
晴れた日は近くを散策するのも楽しそうです。
5月初旬まで開催中ということなので、ご興味ある方はぜひ行かれてみてください。