<映画の基本情報>
邦題:『孤独のススメ』
原題:『Matterhorn』
監督・脚本:ディーデリグ・エビンゲ
製作国:オランダ 2013年制作/2016年公開
ジャンル:コメディ
<あらすじ>
舞台はオランダの田舎町。
質素な夕食を食べ、毎週日曜日には教会へ行く。
妻に先立たれてから単調な日々を送っていたフレッドのもとに、ある一人の男がやって来ます。
男の名前はテオ。
フレッドはテオと暮らすようになります。
テオは、一言もしゃべらず、ナイフの使い方も知らない。サッカーのルールも。
だけど、動物の鳴きまねがとてつもなく上手。
良い奴なんだろうけど、なんだか変。
二人の中年おじさんの奇妙な同居生活が始まります。
<感想>
フレッドは、敬虔なクリスチャン。
テオを自宅に住まわせたのは、どこか危うい雰囲気のテオを救わねば、という信仰心ゆえだったのか。それも孤独のためか。
テオは話しません。できるのは、相手の言葉を繰り返すくらい。
テオから発せられる何かを受けとっているのか。
寂しげな人たちの心が解けていきます。
テオのモチーフとしては、キリスト教の神の子羊的なことなんかなあと、勝手に想像。
肉とインゲン、ジャガイモという、質素な食事をとるシーンがあるのですが、
なんかちょっとおいしそう。 クッキーもおいしそう。
あの肉って、具体的にはなんなんですかね。
完全に邦題に釣られて見てしまったけれど。
孤独を勧める(ススメる)って、どういう意味なんでしょう。
一人になってから分かることもある、とか?
<お勧めしたい人>
・日々の繰り返しにうつうつとしている人
・ほのぼのとした気分になりたい人
・ヨーロッパの田舎町の空気をちょっと感じたい時に
コメディと言っても、ゲラゲラ笑わせに来るような種類ではないです。
”つまらない!”、という人と、”なんかよかった”、という人に分かれそう。
キリスト教を勉強したことがあったりすると、楽しめそうだなという感じ。
<補足>
ディーデリグ・エビンゲ氏の監督初作品。
ロッテルダム国際映画祭・観客賞(2013)、
モスクワ国際映画祭・最優秀観客賞と批評家賞(2013)、を受賞。
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