特別展に行くたびに後悔する
特別展とか企画展が好きです。
水族館にしても、博物館、美術館、ギャラリー。
気になる展覧会やイベントがあると、見てみたくなって出かけます。
特設サイトを見てみると、見どころが紹介されていたり、
運営協力者からのメッセージが公開されているので、
ますます、自分の目で見てみたくなるのです。
でも、特別展(企画展)は、たいてい人気で、混雑しています。
なので、会場に到着するや否や、まず後悔します。
めっちゃ人いる…疲れるやつだ。
来なきゃよかった。なんで来たんだろう。
家でネットフリックスで映画でも見てるんだった。
2000円で、他のもっといいことができたかもしれない。
画集や図鑑を買って眺めているので、十分だったのではないか。
写真撮影できる場所が多い展覧会だと、列は長くて、進みは遅い。
会場案内のスタッフさんたちは、
”列などございませんので、ご自由にご観覧ください”と仰るけれど、
そこは集団心理。難しい。
もちろん、隙間からちょっと、覗き見ることはできるけれど、
そうすると、正面からは見れません。
実物をちゃんと見たいから、来ているのに。
見れなきゃ、本末転倒です。
そもそも人気の展示物は、結局列になっているから、除く隙間もなかったり。
”ご自由にご覧ください”は、無理。
そもそも”ご自由に”の範囲はどの程度なのかしら、とモヤモヤする始末。
ちゃんと見たいし、途中の隙間から入るのは気が引ける。
皆、そのように感じるようで、結局列を作ります。
列はあるのです。
その長い列の中、のろのろ歩きながら
”はやく帰りたい。面倒くさい。でも見たい。”
会場の半ばまでは、いつもそんな憂鬱な気持ちでまわるのです。

不思議だけど。
そうやって、特別展やイベントに行くたびに、最初は絶対後悔するのですが、
損をしたという気持ちには、なぜだかなりません。
むしろ反対。
全ての展示を見終わると、「でも、来てよかった」と思ってしまうのです。
とても不思議です。
歴史は苦手だし(いつも平均点以下だった)、美術に造詣が深いわけでもない。
自然科学にも疎い。
それでも、一つや二つ、
気になって仕方なくなるような作品や展示物に出会うのです。
たった一つや二つの実物を、自分の目で見る。
図録でいいじゃん、本でいいじゃんと思って、
パラパラめくってみたりするのですが、それだとなんか、ちょっと違う。
実際に赴いてみることには、
コスパやタイパでは越えられない、なにかが確実にあるようです。
”越えられないなにか”が、いったい何なのか分からないし、
言語化することができません。
それでも、今の私にとっては、その”なにか”が大事な気がして、
出かけてしまいます。
必ず一度は後悔する癖に。
大事というのも、単なる思い込み、思い過ごしなのかもしれません。
コスパ悪いだけで、大事でもないのかもしれない。
それでもまだしばらくは、後悔しながらも、
また特別展に出かけてしまうんだと思います。
やだなぁ。
自分って、めんどくさい奴だなぁ。
いつも後悔するけど、いつも満足してしまうのがなんともいえません。